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 速く走るにしても楽しく走るにしても、基本はなんと言っても「健康」!。ただ走るだけでは健康にはなれません。そこで、走ること以外で見たり聞いたり感じたりしたことをお話するページです。まあ、気楽に読んでください。

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THE コーヒー党     THE ビール党


コーヒー THE コーヒー党


 長距離選手にタバコを吸う人はまずいないでしょう。もちろん私はタバコは吸いませんが。その代りにかなりのコーヒー党です。
朝のコーヒーから夕食後のコーヒーまで、1日に5〜6杯は飲むでしょうか。ただ、残念なことにコーヒー通ではありません。レギュラーであろうが、インスタントであろうが構わないのです。
 思えば、勉強や仕事中に何気なく傍らにあり、片手にコーヒーカップです。
これは、コーヒーの中に含まれるカフェインの覚醒作用、つまり眠気さましと気持ちが落ち着くことによるものなのですが、最近になってもっと多くのことに気が付いたのです。

 実は、かつてかなりきつい喘息に見舞われたことがありました。救急車を呼ぶには至らなかったのですが、それに近い状態が数日間続いたのです。
その症状にはある特徴があります。それは食後に起こることと夜布団に入ってからおこるということです。従って、夜寝るのが怖いという日々が続いたのです。
 そうした中でも何故か熱いコーヒーを飲むとなぜか少し落ち着くのです。
 最近、ある記事にヒントがありました。それは、喘息は胃が膨れて負担がかかった時に起こる傾向があることと、副交感神経が緊張する時(つまり眠っている時)に起こり易いということなのです。
 そこで、コーヒーを食後に飲むことにより消化が促され、また、交感神経(副交感神経と拮抗して働きます)が興奮することにより喘息の発作を予防する効果があるというのです。(河野大阪薫英女子短大教授(当時))
そこで、コーヒーについてちょっとお話したいと思います。

 コーヒーは、そもそもイスラムの僧侶が修行の眠気覚ましと体力増強のとして飲まれていたという説があります。その後ヨーロッパを中心に嗜好品として飲まれるようになったようですが、考えてみればコーヒーに含まれる成分(主にカフェイン)が現在の風邪薬などに含まれていることを思えば、として飲まれていたのもまんざら根拠のないことではないと思います。
 コーヒーの主な効用としては、利尿作用、心筋を刺激する作用、中枢興奮作用、平滑筋を弛緩させる作用、胃酸の分泌、血中の脂肪酸濃度を上げるなどの多くのことが報告されています。


 眠気覚ましとちょっと一服(中枢興奮作用)一夜漬けの勉強や長時間の運転時などに苦いコーヒー。という経験は誰にでもあるでしょう。コーヒーのカフェインは脳神経を興奮させるだけでなく、その香りは情緒を司る右脳の血流量を増やすことが報告されています。まさにコーヒーブレイクです。

食後に一杯
食後に一杯のコーヒーなんて、おしゃれな食事です。そう、適量のカフェインには胃液の分泌を促し、脂肪を分解する作用があります。もちろん先に述べた精神的な効果もありますが、実に合理的な食事のとり方です。ただし、お替り自由だからといって、何杯も飲んでいると逆に胃液が薄くなり、胃に負担をかける結果になりかねません。「コーヒーはいつお持ちしますか?」「食後にお願いします。」がいいのかもしれません。(でもお替り自由なら何杯も飲んだほうが得というのが庶民・・・う〜ん)

二日酔の頭痛に秘密兵器
 
深酒で頭の中に残ったアセトアルデヒドを体外に追い出すのにカフェインが有効です。そういえば頭痛薬にはカフェインが含まれている。安い薬です。

老化防止、ガン予防?
 老化やガンの原因として知られている過剰な活性酸素。コーヒーの成分にはSOD(活性酸素の害から体を守る成分の一種)と同様の作用があることが報告されています。そういえば「あるある大辞典」でもラジカル・スカベンジヤーとして出てきたっけ。

ビタミン(ニコチン酸)補給
 ニコチンといってもタバコのニコチンとは違います。毎日の必須ビタミンにニコチン酸(ビタミンB群)があり、コーヒーはその供給源となります。ニコチン酸は熱に安定しているので、焙煎してもOK。ニコチン酸は血中のコレステロール値を下げる働きがあるそうです。

 こうしたことから知的作業時やストレスのたまる午後、食後のひとときにコーヒー一杯。また、練習前に消化を促し、気持ちを落ち着けるために一杯。これが私のコーヒーブレイクです。
 一度に多量のカフェインを摂取すると、痙攣をおこしたり下痢をしたり中毒症状を起こします。ただし薬物やアルコールとちがいものすごく多量でなければ大丈夫。だって酒タバコを止めるのは大変な苦労ですが、コーヒーはある程度我慢できるでしょう。
 あっ、そうそう練習や試合の直前は避けた方がいいです。だって、すぐおしっこしたくなりますから・・・。


THE ビール党


 世の中で最も尊敬する人の一人に「ビールを考え出した人」がいます。なんでこんなおいしいものを作り出したのでしょうか。私は、自他ともに認めるビール党です。
かつては毎日飲んでいました。とはいっても350ml缶1〜2本程度です。1年に2,3日は飲まない日がありましたが、それも病気で寝込んだ時ぐらいです。
 若いころは大瓶をケースで買って、1日1本ペースだったのですが、健康を考えて350ml缶に変えたのです。しかしながら1日2本になり、結局量は同じです。
どうしてビールなのかというと。大学に入学して最初に先輩に飲まされビールに酩酊し、酔い覚ましといって飲まされたのが焼酎。その日は散々な夜でした。それ以来、焼酎よりビール1本です。


 さて、このビール。お酒だからといって決して悪いものではありません。前述のコーヒーといっしょで、私にとってはなのです。

 厳しい練習の後に一杯。試合の打ち上げに一杯。仕事の帰りの一杯。そして歓迎会・送別会とお酒はつきものです。いろんな一杯があるものです。そこで、私の一杯を紹介しましょう。


緊張で眠れない時に一杯大きな試合の前や小さな試合の前でもかなり緊張します。また、試合後にも興奮して眠れない時がよくあります。そんな時、ちょっと一杯です。仕事の帰りにストレスを発散するのと同じように、精神的な緊張を和らげます(アルコールの麻酔作用)。ただ、がぶがぶ飲んだり、寝る直前に飲んだりすると・・・結果はご存知のとおり。

食前に一杯
 厳しい練習の後や暑くて食欲のない時に食前に一杯。アルコールが胃に直接刺激を与え、胃酸の分泌を促すホルモン(ガストリン)の分泌を盛んにしたり、その分泌を促す神経を刺激し、食欲増進剤となります。
気になるおつまみ
 
たとえつまみといえども気を使います。肝臓の働きを助けるためにタンパク質や糖分を欠かさないようにします。脂肪分が多くあまりしつこいものは、肝臓のアルコール分解能力を低下させるので避けます。また、胃炎にならないように香辛料は控えめにしたりします。
 こうしたことから、酸性の強いものは避けて、青野菜や果物といったアルカリ性のものをとるように気をつけます。ビール自体が酸性ですから。

 ビールはコーヒーと一緒で利尿作用があるため、体内のミネラルや水溶性のビタミンが失われるのでビタミン不足に気をつける必要があります。
とは言え、疲れた上にストレスのたまった時、ビールは何よりの「薬」。缶のふたを開ける「プシュ」という音を聞くために1日があるといっても過言ではありません。末永く付き合っていくためにも、自分の体に耳を傾けながら、仲良く付き合っていきたいのがビールです。
ただ、一生に一度でいいから、ビールかけをやってみたい・・・。

ビール党・・・その後
 実は、年齢とともにビール党にも転機が訪れました。
足の痛みをこらえながらもある10Km
レースに出場したことがありました。完走し入賞もしたのですが、後半の足の痛みはかなりのものでした。翌日も痛みはひかずに腫れており、医師(整形外科)の診断を仰ぐことにしました。
 レントゲンをとっても異常はなく単なる炎症かと思われたのですが、念のために血液検査をしてみようということになったのです。
 その結果、あろうことか尿酸値が高く、いわゆる「痛風」と判断されたのです。つまり、足の痛みは痛風の発作かもしれない。
ということで、
内科を受診し、投薬治療をすることとなり、当然尿酸のもととなるプリン体を含むビールの封印を宣告されたのです。
 それ以来、今も投薬は続いていますが、かつてのビール党は、今はプリン体「0」の「ノンアルコールビール党」となったのです。